通信講座と予備校(通学)の違い|費用・学習時間・サポートで比較する

通信講座と予備校の違いを費用と時間とサポートで比較する記事のアイキャッチ

資格の勉強を始めようと調べていくと、必ずぶつかるのが「通信講座にするか、通学の予備校にするか」という分かれ道です。どちらにも合格者はいますし、どちらが優れていると言い切れるものでもありません。だからこそ、自分の生活にどちらが合うのかを決めきれずに、申し込みを先延ばしにしてしまう方が多いようです。

この2つは、単に「教室に通うかどうか」だけの違いではありません。費用のかかり方、1週間の時間の使い方、分からないところを解消する方法、そして勉強を続ける仕組みまで、性格がかなり違います。違いを整理しないまま雰囲気で選ぶと、途中で「思っていたのと違った」となりやすくなります。

この記事では、通信講座と予備校を費用、学習時間、サポート、続けやすさという4つの切り口で比較し、それぞれがどんな人に向くのかを編集部の視点で整理します。両方の中間にあたる選択肢についても最後に触れます。

目次

通信講座と予備校の基本的な違い

通信講座は、映像講義とテキストを受け取り、自分のペースで学習を進める形式です。近年はスマートフォンやパソコンで講義を視聴し、問題演習もアプリで行えるものが増えています。校舎を持たない運営が多く、その分の費用が受講料に反映されにくいという特徴があります。

一方の予備校は、決まった曜日と時間に教室へ通い、講師の授業を直接受ける形式です。カリキュラムの進度が決まっていること、同じ目標を持つ受講生が周りにいること、その場で質問できることが特徴として挙げられます。近年は予備校でも映像による振替受講を用意していることが多く、境目は以前ほどはっきりしなくなっています。

費用の違いはどこから生まれるか

一般的な傾向として、同じ資格を目指す場合、通信講座のほうが予備校よりも受講料は抑えられていることが多いようです。校舎の維持費や対面での授業運営にかかる人件費の有無が、価格差の主な理由と考えられます。ただし、資格の種類や講義時間の長さ、含まれる答案添削の回数によって金額は大きく変わるため、形式だけで一律に決まるわけではありません。

見落としやすいのが、受講料以外にかかるお金です。予備校の場合は教室までの交通費が毎週発生しますし、通学の前後に食事や飲み物の出費が重なることもあります。通学期間が1年を超えるなら、この積み重ねは無視できない金額になります。受講料以外の負担については受講料以外にかかる費用で細かく扱っています。

また、講座によっては教育訓練給付金の対象になっているものがあり、条件を満たせば受講料の一部が支給されます。これは通信、通学どちらの形式でも対象になり得ますので、金額を比べる前に対象講座かどうかを確認しておくと判断が変わることがあります。仕組みは教育訓練給付金の仕組みにまとめています。

学習時間の使い方が大きく変わる

予備校は、授業の時間があらかじめ決まっています。この「決まっている」という点は、裏返せば時間を確保しやすいということでもあります。予定表に授業が入っていれば、その時間はほかの用事を入れずに済みますし、行けば必ず一定量の学習が進みます。自分で時間を管理するのが苦手な方には、この強制力が働きます。

通信講座は反対に、いつ勉強するかを自分で決めます。通勤中や昼休みのように、まとまった時間が取れない場面でも短い単位で進められるのが利点です。ただし、決める人がいないぶん、忙しい週にそのまま何もしないまま終わってしまうことも起こります。自由度が高いことと、続けやすいことは同じではありません。

働きながら学ぶ場合は、往復の移動時間をどう見るかも判断材料になります。片道1時間の教室に週2回通うなら、月あたりの移動時間はかなりのものになります。その時間を学習にあてられると考えるか、教室に行くからこそ集中できると考えるかで、選ぶ形式は変わってきます。働きながらの勉強時間の作り方もあわせて参考にしてください。

サポートと質問のしやすさ

予備校の分かりやすい強みは、授業の直後に講師へ直接聞けることです。文章にしにくい疑問でも、その場で口頭でやり取りすれば短時間で解消できます。自習室が使える場合は、勉強場所の確保という面でも助かります。

通信講座も質問できないわけではなく、多くはメールやフォーム、専用アプリからの質問を受け付けています。ただ、回数に上限があるもの、追加料金がかかるもの、回数無制限のものと条件はさまざまです。返信までの日数の目安も講座によって違います。この点は申し込み前に必ず確認しておきたいところで、詳しくは質問サポートの違いで整理しています。

4つの切り口で比べた一覧

ここまでの内容を表にまとめます。あくまで一般的な傾向であり、個々の講座によって当てはまらない部分もありますので、気になる講座は必ず個別に確認してください。

比べる点通信講座予備校(通学)
受講料の傾向抑えめのことが多い高めのことが多い
受講料以外の出費ほとんどかからない交通費などが継続的にかかる
学習の時間帯自分で自由に決める授業の日時に合わせる
細切れ時間の活用しやすいしにくい
質問の方法メールやアプリが中心その場で対面が中心
進度の管理自分で管理するカリキュラムが管理する
周囲からの刺激受けにくい受けやすい

どちらを選ぶかの判断基準

形式の優劣ではなく、自分の状況に照らして選ぶのが現実的です。次のような条件に多く当てはまるほど、その形式が合っている可能性が高いと考えられます。

  • 通信講座が合いやすい人。勤務時間が不規則、通える範囲に校舎がない、費用をできるだけ抑えたい、短い時間をつないで進めたい。
  • 予備校が合いやすい人。ひとりだと手が止まりやすい、疑問をその場で解消したい、決まった予定があるほうが動ける、自習できる場所がほしい。
  • どちらでも進められる人。過去に独学で合格した経験がある、勉強時間が毎日ある程度読める。この場合は費用と時間の効率で選んで差し支えありません。

迷ったときは、実際の1週間の予定を書き出してみるのがおすすめです。授業の時間と往復の移動時間を書き込んでみて、無理なく収まるなら予備校も選択肢になります。書き込んだ時点で予定が破綻するなら、通信講座のほうが最後まで続く可能性は高いでしょう。

両方の中間にあたる選択肢もある

最近は、この2つの中間にあたる形も増えています。基本は映像講義で進めながら、直前期の答案練習だけ会場で受けられるもの、オンラインで講師や受講生と定期的にやり取りする場を設けているものなどです。「ひとりだと不安だが、毎週は通えない」という場合には、こうした形が現実的な落としどころになることがあります。

資料請求や無料体験を用意している講座も多いので、比較の段階で実際の講義を少し見ておくと、映像だけで進められそうかどうかの感触がつかめます。判断を急がず、手を動かして確かめてから決めるほうが、結果的に遠回りになりません。

まとめ

  • 通信講座は受講料が抑えめで時間の自由度が高く、予備校は費用がかかる分だけ強制力とその場での質問しやすさがある
  • 費用は受講料だけでなく、交通費などの継続的な出費と給付金の対象かどうかを含めて比べる
  • 自由度の高さと続けやすさは別物で、ひとりで手が止まりやすいなら通学の強制力が助けになる
  • 1週間の予定を実際に書き出して、無理なく収まる形式を選ぶと途中で崩れにくい

形式の方向性が決まったら、次は個別の講座を並べて中身を確かめる段階です。当サイトでは資格ごとに主要な通信講座を比較していますので、教材やサポート、費用を横並びで見比べてみてください。

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