資格の通信講座の選び方|申し込む前に確認したい7つのチェックポイント

資格の通信講座の選び方7つのチェックポイントを解説する記事のアイキャッチ

資格の通信講座を探し始めると、どれも良さそうに見えて決めきれない、という状態になりがちです。パンフレットや公式サイトはどこも自分たちの強みを前に出していますから、並べて眺めているだけでは違いが見えてきません。結果として、価格の安さや目にする回数の多さで何となく決めてしまい、あとで「思っていた講座と違った」と感じることがあります。

通信講座は、申し込んでから合格まで半年から数年つき合う相手です。途中で合わないと気づいても、支払った受講料は戻らないことがほとんどですし、乗り換えれば時間もお金も余計にかかります。だからこそ、申し込みボタンを押す前の確認が効いてきます。

この記事では、編集部が講座を見るときに必ず確認している7つのポイントを、確認の手順として整理します。すべてを完璧に満たす講座を探すのではなく、自分にとって外せない項目がどれかを見極めるための材料としてお使いください。

目次

教材まわりで確認する3点

まずは日々手に取る教材そのものです。ここが自分の学習スタイルと合っていないと、内容の良し悪し以前に手が伸びなくなります。

1. 講義の形式と1本あたりの長さ

まず確認したいのが、講義がどんな形で提供されるかです。映像なのか音声なのか、1本あたりの長さは何分程度か、スマートフォンだけで完結するのかを見ます。1本が長い講義は腰を据えて学ぶには向きますが、通勤中に少しずつ進めたい人には区切りにくく感じられます。

あわせて、倍速再生の可否や視聴期限、通信量を抑えるためのダウンロード機能の有無も見ておきたい点です。この部分は講座による差が大きく、学習の進み方に直結します。詳しくは映像講義の見極め方で扱っています。

2. テキストが紙かデジタルか

テキストが冊子で届くのか、画面上で読む形なのか、あるいは両方が使えるのかを確認します。紙のテキストは書き込みや付箋での目印付けがしやすく、複数ページを見比べるのに向きます。デジタルは検索ができ、持ち歩く荷物が増えないという利点があります。

どちらが良いかは学習スタイル次第ですが、後から変更はできません。自分がこれまでどうやって覚えてきたかを思い出して選ぶのが確実です。判断の材料はテキストは紙かデジタルかにまとめています。

3. 問題演習と過去問がどこまで含まれるか

意外と見落とされやすいのが演習量です。講義を見るだけでは点数は伸びにくく、問題を解いて間違えて確認するという往復が必要になります。講座に問題集がどれだけ含まれるのか、過去問は何年分入っているのか、答案の添削はあるのかを確認しておきます。

演習が別売りの場合、あとから買い足すことになり、当初の想定より総額が増えます。安く見えた講座が結局同じくらいの金額になることもありますので、含まれる範囲は必ず確かめてください。過去問が何年分そろっているかは、直前期の演習量を左右する部分です。

サポートと費用で確認する4点

教材の次に見るのは、学習を支える仕組みとお金まわりです。ここは公式サイトの目立つ場所に書かれていないことも多く、意識して探す必要があります。

4. 質問できる回数と返答までの目安

独学との大きな違いは、分からないところを聞ける相手がいることです。ただし、その条件は講座によってかなり違います。回数無制限のもの、月あたりの上限があるもの、追加料金で受け付けるもの、そもそも質問対応がないものまであります。

回数と同じくらい大切なのが、返答までの日数の目安です。数日待つ前提であれば、疑問を溜めておいて後でまとめて聞く進め方に切り替える必要があります。仕組みの違いは質問サポートの違いで詳しく整理しています。

5. 学習の進み具合を管理する仕組み

通信講座で挫折する原因の多くは、内容の難しさよりも「今どこまで進んでいるのか分からなくなること」にあります。学習管理の機能があるか、標準的な進度の目安が示されているか、達成度が画面で見える形になっているかを確認します。

標準的な進度の目安が示されていると、遅れに早く気づけるという効果もあります。3週間遅れている段階で気づけば取り返せますが、半年経ってから気づいたのでは間に合いません。どこまで進めば試験に間に合うのかが分かる形になっているかどうかは、地味ですが効いてくる部分です。

講座によっては、担任にあたる担当者がついて定期的に進度を確認してくれるものもあります。自分ひとりだと予定が崩れやすい自覚がある方は、この項目の優先度を上げて考えるとよいでしょう。

6. 総額と支払い方法

表示されている受講料だけでなく、入会金の有無、教材の送料、模擬試験の受験料、オプション講座の料金まで含めた総額で比べます。加えて、分割払いが使えるか、その場合の手数料はどうなるかも確認しておきたい点です。

教育訓練給付金の対象講座であれば、条件を満たすことで実質的な負担が下がります。合格時の特典や返金の制度を設けている講座もありますが、適用条件が細かく決まっていることが多いため、金額の大きさだけで判断せず条件まで読むことをおすすめします。総額の考え方は通信講座の費用相場で扱っています。

7. 試してから決められるか

最後の1つは、申し込む前に中身を確認できるかどうかです。サンプル講義の視聴、テキストの一部公開、資料請求といった手段が用意されているなら、必ず使ってから決めます。講師の話し方やテキストの見た目は好みの差が大きく、文章での説明では判断しきれない部分だからです。

数分でも実際に講義を見てみると、「この声で何百時間も聞き続けられるか」がある程度わかります。ここで違和感があった講座は、条件が良くても避けたほうが無難です。

7つのチェックポイント一覧

候補が複数ある場合は、次の表の形で書き出して並べると違いが見えやすくなります。すべての欄を埋めようとせず、自分が重視する項目から順に埋めていくのが実用的です。

確認する項目具体的に見るところ
講義の形式1本の長さ、倍速、視聴期限、ダウンロードの可否
テキスト紙かデジタルか、両方使えるか、書き込みのしやすさ
演習量問題集の有無、過去問の年数、添削の回数
質問サポート回数の上限、追加料金、返答までの日数の目安
学習管理進度の目安、達成度の表示、担当者の有無
費用総額、送料や模試代、分割払い、給付金の対象か
お試しサンプル講義、テキスト見本、資料請求

優先順位のつけ方

7項目すべてが優れた講座を探すと、いつまでも決まりません。編集部としては、次の考え方で絞り込むことをおすすめします。

  • まず「これが無いと続けられない」という項目を2つだけ決める。多くの人は講義形式かテキスト形式のどちらかになります。
  • その2つを満たす講座だけを残し、3つから4つに絞る。ここで残らない講座は、条件が良く見えても候補から外します。
  • 残った候補で総額を比べる。給付金や分割払いを含めた実際の負担で比べます。
  • 最後にサンプル講義を見て決める。数字で並ばない相性は、ここでしか分かりません。

なお、合格率や実績の数字は講座選びの決め手にしにくい情報です。集計の対象や算出方法が公表されていないことも多く、そのまま比べても意味を持たないことがあるためです。数字が並んでいたら、何を分母にした割合なのかまで確認したうえで参考程度にとどめるのが安全です。

まとめ

  • 講義形式、テキスト、演習量、質問、学習管理、費用、お試しの7点を申し込み前に確認する
  • 安く見える講座でも、演習が別売りなら総額は変わるため含まれる範囲まで確かめる
  • 7つすべてを満たす講座を探さず、外せない2項目を決めてから絞り込む
  • 最後は必ずサンプル講義を見て、長期間つき合える相手かを自分の感覚で確かめる

確認する項目が固まったら、あとは実際の講座を横に並べて埋めていくだけです。当サイトでは資格ごとに主要な通信講座の教材やサポート、費用を比較しています。

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