通信講座の分割払いと教育ローン|総額で比べる考え方

通信講座の分割払いと教育ローン|総額で比べる考え方のイメージ

受けたい講座は決まったものの、受講料をまとめて支払うのは負担が大きい。そんなときに目に入るのが、講座の申し込みページに並ぶ分割払いの案内です。「月々の負担はこの金額から」といった表示を見ると、思っていたより手が届きそうに感じられます。

ただ、分割払いは支払いを先送りする仕組みであって、金額そのものを安くする仕組みではありません。回数を増やせば月々の負担は軽くなりますが、その分だけ手数料が乗って最終的に支払う総額は増えるのが一般的です。月額表示だけを見て決めてしまうと、あとで「思っていたより払っていた」という結果になりかねません。

この記事では、通信講座で用意されている支払い方法の選択肢、分割手数料の考え方、教育ローンとクレジットの違い、そして途中で解約したときの扱いまでを編集部の視点で整理します。金利や手数料の具体的な数値は契約先によって異なるため、ここでは判断の枠組みに絞ってお伝えします。

目次

支払い方法の選択肢を整理する

スクールが用意している支払い方法は、おおむね次のように分類できます。呼び名はスクールごとに違いますが、お金の流れで見ると性格がはっきり分かれます。

方法お金の流れ審査
一括払い申し込み時に受講料の全額を支払うなし
クレジットカードの分割払いカード会社に対して分割で支払うカード発行時に済んでいる
提携の教育ローン信販会社がスクールに立て替え、利用者は信販会社へ返済するあり
ショッピングクレジット信販会社との個別契約で分割して支払うあり
スクール独自の分割スクールに対して複数回に分けて支払うスクールの規定による

一括払い以外はすべて、支払いを先に延ばす代わりに何らかのコストが乗る仕組みだと考えておくと分かりやすくなります。例外として、分割手数料をスクール側が負担するキャンペーンが行われることがありますが、これは期間や回数に条件がつくのが通常です。条件の読み方は通信講座の割引・キャンペーンの種類でも触れています。

分割手数料はどう考えるか

分割手数料は、支払いを先送りしたことに対する対価です。そのため、回数が増えて支払い期間が長くなるほど手数料の総額は大きくなります。同じ受講料でも、6回で払い終える場合と24回に分ける場合とでは、最終的に支払う金額が変わってくるということです。

ここで注意したいのが、案内ページに載っている月額表示の読み方です。月々の金額が小さく見えても、それは回数で割った結果にすぎません。判断に必要なのは、月額ではなく「月額×回数」で計算した支払総額です。多くの案内には支払総額や手数料額の記載欄があるので、そこを探して確認する習慣をつけておきましょう。記載が見当たらない場合は、申し込み前に問い合わせて数字を出してもらってかまいません。

手数料無料をうたうキャンペーンについても、確認したい点があります。無料になる回数の上限が決まっていることが多く、その回数を超える分割を選ぶと通常の手数料が適用される場合があります。また、対象になる支払い方法が限定されていたり、申し込み期間が区切られていたりもします。無料という言葉だけで判断せず、自分が選ぼうとしている回数と方法が対象に含まれているかを確かめてください。

教育ローンやクレジットには審査がある

スクールが案内している教育ローンやショッピングクレジットは、スクール自身が貸しているのではなく、提携する信販会社との契約になります。したがって、申し込みには信販会社の審査があり、結果によっては利用できないことがあります。

審査の基準は信販会社ごとに定められており、外部からは分かりません。ただ、申し込みの際には勤務先や収入、他の借入状況などを申告するのが一般的です。審査には時間がかかることもあるため、受講開始日が決まっている場合は、日程に余裕を持って手続きを始めておくと安心です。

また、契約の相手が信販会社であるという点は、あとで解約を検討するときに効いてきます。スクールとの受講契約と、信販会社との支払い契約は別々のものだからです。この点は次の項で詳しく見ていきます。

カードの分割払いとの違いも押さえておきましょう。すでに持っているクレジットカードで分割を選ぶ場合、新たな審査は原則として発生せず、その場で手続きが完結します。一方で、利用できるのは自分のカードの利用可能枠の範囲内です。受講料が高額な場合は枠に収まらないこともあるため、事前に残枠を確認しておくと申し込み当日に慌てずに済みます。ボーナス併用や、あとから分割へ変更できるかどうかもカード会社によって扱いが異なります。

途中でやめたときにどうなるか

長期の講座では、仕事や家庭の事情で学習を続けられなくなることがあります。そのときに問題になるのが、受講の解約と支払いの停止が自動的には連動しないという点です。

スクールに解約を申し出て受講料の一部が返金されたとしても、信販会社との契約が残っていれば、そちらへの支払いは続きます。返金額の計算方法や、すでに支払った手数料の扱いも契約内容によって異なります。どの時点で解約するといくら戻るのか、支払い契約はどう処理されるのかは、申し込み前に規約で確認しておきたい部分です。

確認しておきたい点をまとめると、次のようになります。

  • 解約時の返金の有無と、返金額がどう計算されるのか
  • 教材が発送済みの場合、返送が必要か、その費用は誰が負担するのか
  • 信販会社との契約はどう処理され、支払いはいつまで続くのか
  • すでに支払った分割手数料が戻るのか、戻らないのか
  • 受講期間の延長やコース変更で対応できる余地があるか

解約より先に、受講期間の延長やコース変更で調整できる場合もあります。続けられそうにないと感じたら、まずスクールのサポート窓口に相談してみると選択肢が見えてきます。

無理のない回数の決め方

回数を決めるときの基本は、月々の支払いを家計が無理なく吸収できる範囲に収めつつ、回数はできるだけ少なくすることです。この二つは方向が逆なので、どこで折り合いをつけるかが判断になります。

考え方としては、まず支払総額の上限を決めてしまうのが分かりやすい方法です。総額でここまでなら出せるという線を引き、その範囲に収まる回数の中から、月々の負担が耐えられるものを選びます。月額から決めると、つい回数を伸ばして総額が膨らみやすくなります。

月々の負担を考えるときは、家計に余裕がある月ではなく、支出が重なる月を基準にしておくと安全です。学習期間が1年を超える講座では、その間に生活の状況が変わる可能性もあります。今の収入がそのまま続く前提で上限まで組むより、少し手前で止めておくほうが、途中で苦しくなって学習そのものを諦める事態を避けられます。

もう一つ、支払いが終わる時期と資格取得の時期の関係も見ておきたいところです。合格後には受験料や登録に関わる費用が発生する資格もあり、その時期に分割の支払いが重なると負担が集中します。受講料以外にかかるお金については受講料以外にかかる費用で整理しているので、支払いの時系列を組む際に参考にしてください。講座代金の水準そのものを把握したい方は資格の通信講座の費用相場もあわせてご覧ください。

まとめ

  • 分割払いは支払いを先送りする仕組みで、回数が増えるほど手数料が乗り支払総額は大きくなるのが一般的です
  • 判断に使うのは月額表示ではなく「月額×回数」の支払総額です。手数料無料の条件は回数や期間の制限を確認しましょう
  • 提携の教育ローンやショッピングクレジットは信販会社との契約で審査があり、受講契約とは別物です
  • 途中解約しても支払い契約が残ることがあります。総額の上限を先に決めてから回数を選ぶと無理が出にくくなります

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